新しい挑戦

 先週のもてぎ7時間エンデューロのラップタイムをゲット。今回の全走行時間である2時間30分と前回の全走行時間1時間50分を比較すると平均速度は1.91km/hほど落ちてしまっているが、前回走行実績と同じ1時間50分で比較すると0.40km/hに落ち幅は縮小する。体感的にも2時間を過ぎたあたりでがくっとペースが落ちた気がしていたが、データ的にもまったくその通りで、ちょうど前回の走行実績を越え、2時間をまたいだ周回で平均速度が一気に2.44km/hも落ちている。その後更に平均速度は低下するが、最終周回ではやや平均速度を回復してゴール。

 ラップタイムを手に入れた直後はこのラップタイムの落ち方はこれまでに自分が走ったことのない未知の領域だったからか・・・と思ったのだが、今になって昔本*1で読んだことを思い出す。これはいわゆるマラソンで「30kmの壁」とか言われる、体内にあるグリコーゲンを使い果たしてしまった状態に陥ったのではないかと。

 体内に蓄えられるグリコーゲンは筋肉にあるグリコーゲンが1,500Kcal、肝臓にあるグリコーゲンが500Kcalで足しても2,000Kcal程にしかならないそうだ。自分の事前の計算では2.5時間を走り切るのに2,865Kcalが必要と出ているので、体内にあるグリコーゲンだけでは2.5時間を走り切るのには間に合わない。そしてその、タイムががたっと落ちた2時間を迎えたあたりの周回では計算上スタートから2,035Kcalのエネルギーを消費しているはずで、それとも符合する。グリコーゲンが枯渇すると、筋肉が収縮しづらくなりいっぺんに動きが悪くなるそうである。
※ちなみに消費エネルギーに見合う分の補給食は積んでスタートした。マルトデキストリンベースのゼリー食品だが、重量にしておよそ1.5kg。レース後には全部なくなっていた。

 体内グリコーゲンが枯渇したのだとすると、単に未知の領域だからトレーニングして走り慣れればどうにかなる、というだけのものでもなさそうだ。補給食を摂っていてもこのグリコーゲンはすぐには回復できないようなので、結局自分の体内のグリコーゲンを2.5時間の間どう持たせるか、という戦いになる。150分エンデューロ=マラソン、と同じ考え方が必要になってくるのではないかと。ソロで走る150分エンデューロはチームで走る4時間エンデューロとは違う作戦、取り組みが必要なようだ。

*1:「乳酸を活かしたスポーツトレーニング 八田秀雄著 講談社刊」