ウォーキングはLSD 後編

 ウォーキングこそ人類最強の体脂肪燃焼運動だ。と思う。時折ハァハァゼェゼェ言いながら一生懸命ランニングしている人を見かけるが、もし「痩せるため」だけに苦しい思いでそれをしているのだとすると盛大なエネルギーの無駄遣いだから止めたほうがいい。そのハァハァゼェゼェが激しくなれば激しくなるほど、エネルギーとしての脂肪の燃焼率は下がり、炭水化物が使われるようになる。たくさん汗をかき、エネルギーを使い、体を疲労させる割には体脂肪は減らないのだ。

 自転車の場合、3本ローラーでLSDレーニングをやることもできるが(そちらの方が一般的?)、ワタシの場合、3本ローラーをやりながら何か他のことができるほど器用でもなく、3本ローラーに乗っている間他の物事が何も進まないのでやめてしまった。でもLSDレーニングはやりたい、どうしよう?と考えて出てきたのがウォーキングだ。

 きちんと心拍計を付けて、LSDレーニングとして効果のある心拍数(大体最大心拍数の60〜70%の領域と言われる)をキープしさえすれば、ウォーキングのLSDレーニングとしての効果は抜群だ。なにしろ「徒歩」なので街の中でも止まらずに運動をキープし続けることが容易である。やむなく信号待ちしなければならない時もその場で足踏みすれば心拍数の低下を抑えられる。

 またウォーキングでLSDレーニングをやろうとすると、それなりに一生懸命に歩かないと目標の心拍数に達しない。たらたらお散歩状態になるとすぐに目標心拍数を下回ってしまうのだが(個人差はあるかも)、これがむしろやる気と目標が一致してて良いなと感じる点である。ウォーキングなら「一生懸命」歩くことがLSDレーニングになるが、自転車に乗って「一生懸命」走ったら心拍数が上がりまくってLSDレーニングにはならない。

 歩いている間にちょっとした買い物とか、他の用事が片付けられるのもいい。トレーニングをやりながらも他の物事が前に進むのである。

 冒頭でウォーキングこそ人類最強の体脂肪燃焼運動と書いたが、実際にこの9ヶ月間でどれくらい体脂肪を燃焼したか残しておいた心拍計のデータを元に計算してみたところ、1,194gと出た。9ヶ月でおよそ1.2kg。ウォーキングの頻度は週に1〜2回、1回の時間は1時間程度でこの数字だ。これを多いと思うか少ないと思うかは人それぞれだろう。ちなみにこの9ヶ月の間に体重は5kgほど減っているので、やはり減量には運動よりも食生活の方が大きなウェイトを占めていると考えるべき。

 ウォーキングでLSDレーニングをやる場合にも1つ問題がある。それは、肝心の自転車に乗れなくなってしまうということだ。ワタシの場合平日に自転車に乗る機会を設けているのであまり気にならないが、自転車に乗って走るのが好きだが休みの日しかそういう時間は取れない、という人は・・・・自転車に乗ろう。