アンタ、TSUNAMIのなんなのよ!

私の現在の主力移動手段の1つ、TSUNAMI
見ての通りのリカンベント自転車。

私のリカンベントとの初めての出会いは2002年、かの名車bikeEが最初だった。

TSUNAMIとの出会いは2004年。ロードバイクの後継としてのリカンベントを求めていた自分にはこいつは間違いなく傑作で、購入を決断するのに大して時間はかからなかった。当時はbikeEの高速化チューンを始めてしばらく経ったくらいだったのだが、さっさとbikeEを諦めてこちらに乗り換えた。何が良いのかというと、主に

  1. リカンベントとして非常にシンプルな設計
  2. サスペンションが付いていない
  3. フレームがクロモリ
  4. リアホイールが700C

と言った辺りだ。
1.については、ハンドルのクランプに普通のアヘッドステムを使うなど、できる限り通常のスポーツ自転車のパーツが使えるように設計されていた事に代表される。リカンベントはその形状ゆえごちゃごちゃと特殊なパーツが付いていることが多い。ステアリングのためだけにステーが存在していたりとか、フォークの形状も特殊だったりする。そういう特殊パーツは正常に動いている内は問題ないが、ひとたび壊れた場合に同じ物が入手できるのかは長く乗りたい人間にとっては大きな懸念事項の1つだ。ステー1本手に入らないがために走ることができないなんて悲しい目には遭いたくない。
その点でTSUNAMIは非常に優れている。フレーム以外に特殊なパーツと言えるのはシート、ハンドル、アイドラくらいで、その他のものは入手性の高い市販のスポーツ自転車用の部品が取り付けられることが見た目でもう分かった。それに特殊なパーツを使用しないと言うことは、メーカーとしても無用にパーツの在庫を抱える必要が無く企業経営的なメリットももたらす筈なので、メーカーが存続してくれてパーツの供給も続く好循環が期待できる・・・と言った具合だ。
2.について、ロードバイク乗りはタイヤの空気圧で自転車が路面から受ける衝撃をコントロールする。ホイールやフォークでもコントロールできることを知っている。サスペンションなどどこかに着陸でもしようとしない限りは不要。
3.クロモリは過度な軽量化をしていなければ剛性も頑丈さも期待でき、曲がっても元に戻しやすいなど融通が利く。長く付き合うのならクロモリだ。ちなみにTSUNAMIのフレームは過度な軽量化などとは全く無縁
4.ロードバイクみたいに走りたかったら700Cを履け!高性能ホイール、高性能タイヤはみんな700Cに集まっている。選択肢の多さも段違いだ。

ちなみ今乗っているTSUNAMIは2代目にあたる。別に初代が壊れたわけではないが、フレームセットで2台目を買い自分で組んだ。以下は初代の写真。

この頃のTSUNAMIはUSS*1のみ。シートは今と比べると機能性はともかく見た目はショボイ。しかしフレームはボトルケージ用のダボ穴が片側のシートステーにしか付いていないのと、Fディレイラーの支柱の長さが少し短いくらいで今乗っているものと基本設計は同じ。

2号機を組み立て開始の頃↓

シェイクダウン直後↓

シートが人工芝だーっ!!
以後、マイナーチェンジを繰り返しながら現在に至る。




現在(2009年5月7日)の姿

おっと、長くなっちまった。まだ肝心な話に触れられていないが、今日のところはここまでだ。

*1:USS=Under Seat Steering:リカンベントのステアリング方式のうち、ハンドルがシートより下にある方式のこと